川島むーのお茶祭り日記

お茶祭り企画代表、川島むーの心に映り行くよしなし事を、あれこれと

宴のあと

 公演が終わり、日常に戻るには、少しリハビリが必要。2劇の若者達は、トラックからの積み下ろし作業をしているのだろうな〜、と想像しつつ、こちらはたまった洗濯物と掃除と、諸々の片付けに追われる。

 頭の中では、公演中のあれこれがクルクルしている。もっと出来ることはあったのではないか、と言う思い。台本に足らなかったこと、役者・演出に足りなかったこと、スタッフ面での足りなかったこと、あれこれ。

「客演の方をお迎えしております。お茶祭り企画より、川島むーさん!」
 と役者紹介していただいてはいるが、実質は劇団員に近い位置にいる私。もと劇団員としては、あれこれ気になるわけである。いい所も良くない所も、見えてくる。
 ヒエラルキーの無さは、2劇の良さだと思う。来年は30周年、劇団員の年齢の幅はかなり広がっているのに、この状態。もちろん、年齢差やキャリアの差で若い子が我慢している部分はあるだろうけれど・・・。打ち上げでもちょっと口走っていたのだが、セッションをしている感じがする。最終的にまとめるのが演出家の仕事で、それまでは役者同士で好き放題、言いたい放題にセッションしている。これはなかなか、いい感じなのではないかと思う。
 一方で、それが少しずれると稽古場がだれてくるのは問題かな。仕切り役が居ない。場をまとめる人間が居ない。稽古の効率が悪い。学生と社会人、近くに住む人と遠方の人、時間の使い方に対する感覚の違いは、ちょいと痛い。このあたりが気になって、前の公演では稽古隊長を買って出ていたのだが、今回はあえて見守る。私は、年内に遠方へ引越しだからなぁ。



 あれこれものを思いつつ、夕方は買い物へ。途中のいちょう並木。わざとか間違いか、一部に雌の木があるため、落ちてきた銀杏が臭いの何の。(過日も踏んづけてしまい、ちょいと大変であった。)おまけに、その道沿いに建つマンションの植え込みには金木犀。相殺というよりは、相乗効果で訳のわからないことになっている。においの波状攻撃と表現した人が居る。確かに…。

 家に帰ると虚脱状態。いかんいかん。すぐに、語り芝居ではないか。西川さんからは、さっそく「稽古開始はいつ?」のメール。シャキッとしろ、シャキッと!自分に叱咤激励。

 そういえば、今日は箕面の聖天さんは「天狗祭り」の日だよなぁ。行っておきたかったのだが、断念。それより、ちゃんと体調を整えないと。あ〜でも、来年以降は、ますます行ける確率が低くなる。しゃあないけど。ドン・ドン・ドンドン。心の中で、太鼓の音と暴れる天狗や獅子舞を思い描く。うん、そうだ、今度稽古で実家に帰るときに、お参りに行ってこよう。