川島むーのお茶祭り日記

お茶祭り企画代表、川島むーの心に映り行くよしなし事を、あれこれと

子供たちの鑑賞体験を100倍楽しく

 昨日の特別シンポジウムは「子供たちの鑑賞体験を100倍楽しくするために〜その方法論と求められる人材について〜」に出席。

 4時間たっぷり。なるほどと言うお話、そうそう、そこなんですと言うお話。うなずきながら、さて、では、小劇場の隅っこで活動している私に出来る事は何だろう。と言う現実には考え込んでしまう。

 それにしても、歌舞伎体験教室はいいなぁ。ほんと、子供になって受けたいよ。プロがフルに関わって、なんちゅう贅沢な体験教室なんやろ。

 自分の中に残ったキーワード。
「創客」・・・将来の観客を育てる、と言うこと。
「鑑賞体験を楽しいものとして記憶させる」・・・お菓子付きでもいいじゃないか!だそうです。
「面としての広がり」・・・この十年で起こった様々な活動・取り組み。現状は、それぞれの活動が繋がっていない。
「他ジャンルのことも含め、広い視野で」・・・自分がやっている分野の事だけを考えない。

 大阪での公共施設の閉鎖に対し、「演劇をやる人間が困る」と言う声ばかりが聞こえてきたことに不満と不安を感じていた。そう、そういうことなんですよね。他のジャンルの人たちはどうしてるの?お客さん達にとってはどうなの?例えばトモノスなんかだと、本来地域の人たちが使う施設だったと思うし、そう言う人たちはどうなの?そういう地元の人たちとの連携は?公共施設を使う人たちの地域貢献はどうだったの?そこが、見えない。

 
 でも、だからと言って、「だから大阪は駄目だ。」などとは言いたくない。ここから、のはず。考えている人、動いている人、動こうとしている人がいるはず。そこが、繋がっていけば・・・。

 楽観もしていないが絶望もしてませんよ、と言うオリザさん。そのオリザさんが大阪にいることが、どう影響するのかな、とも思う。



 そうそう、ウイングフィールドの閉館については、前にもちょっと書いたが、個人的に思い入れの強い小屋だけに、残念ではある。でも、ひとつの役割が終わったということなのかな、とも思っている。
 しかし、もう一箇所、これまた愛着のある思い出深い小屋が閉まるらしい。あ〜、そうですか〜。

 時は、確実に移って行く。その中で、何が出来るのか。まだまだ、これから。