川島むーのお茶祭り日記

お茶祭り企画代表、川島むーの心に映り行くよしなし事を、あれこれと

屋台と舞台(10/12続き)

ochamatsuri2008-10-13

 友人が来るまでには、まだ時間がある。ちょいと舞台を観に行こう、と受付済ませて客席へ。お〜、これはもう、借景などと言うレベルでは無いな。完全に、琵琶湖を舞台として取り込んでしまっている。
 そっか〜、ここからさっきの夕陽を見れば良かったのかぁ。それはまた、とんでもなく絵になる光景だったろうなぁ。うむむ。 

 さて、維新派野外公演ではお約束の屋台村が、さいかち浜にも出現!お〜、ライブ用の舞台もあるではないですか。またまた興奮状態。あかん、テンション上がりすぎや。屋台村、仮設劇場〈WA〉での公演を懐かしんだりもする。
「お待たせしました〜、豚汁で来ました〜。」
 の声に、ダッシュ。うまうま〜。あったか〜い。

 そうこうするうちに友人到着。二人で手分けして、結局食べたのは、おでん、フランクフルト、モンゴルパン、あと熱燗ね〜。

 お腹も落ち着いてきた所で、
「そろそろ開演時間ですよ〜」
 ワクワクと客席へ。上から2列目。維新派の場合、全体を楽しむには、前のほうよりもこの方が良かったりする。

 そして、始まる。維新派『呼吸機械』。

 し、しかし、通路際。すぐ近くに出入り口。いや、帰りのことを考えると、この動きやすい位置はいいのだが・・・。

 なんだかねぇ、みなさん、寒さ対策に関して、なめてました?
 いかに日中汗ばむ位だろうと、秋の夜。しかも、琵琶湖水上舞台。やり過ぎな位に準備しとかんと〜。次々と、途中退出してひざ掛け借りたり、レインコート買ってきたり、トイレ行ったりの人々・・・。落ち着かなかったのが、ちょいと残念でした。

 とは言え、芝居はたっぷり堪能。あ〜、やっぱり維新派、好きやなぁ。噂には聞いていたが、機関車、やっちまいましたなぁ。いや、それよりあの、大きな人。あれ、どうなってるの?気になる気になる。まさか、走るとは思わなかった。ええ〜!と声を出しそうでした。
 琵琶湖に現れる巨大な月も、冴え冴えと美しく、涙が出そうになる。
 役者達の動きも、良い。混沌とした美しさ。今までに出てきたことの無い動きが結構あるなぁと思っていたら、ラストでなるほど!
 今まで出てきた動きがざ〜っと繰り返されるラストシーンでは、それまで水に漬かっていた後方だけではなく、舞台前面にも水が流れる。その中で同じ動きがよりダイナミックになっていくのだ。いや、もう、この寒さの中、濡れ鼠の役者さん。丈夫でなきゃ、維新派は務まりませんなぁ。

 それにしても、あれは、怖かったです。船に横たわった大きな人が、クルリとこちらを見たのは。ひぃっ!と泣きそうになりました。動くとは思いませんでしたよ。
 もう、なんだかやられっぱなしな今回の維新派でした。堪能。

 堪能ついでに、終演後は屋台にダッシュして、雑炊を堪能。はぁ、幸せ。

 いい一日を、ありがとう。