川島むーのお茶祭り日記

お茶祭り企画代表、川島むーの心に映り行くよしなし事を、あれこれと

読了『小夜しぐれ』

『小夜しぐれ』みをつくし料理帖(高田郁 ハルキ文庫)
 みをつくし料理帖シリーズ第5巻。もう第7巻まで出てるのかな。好きな小説だから、追いついてしまうのがもったいなくて、「まだ読むのがあるよ」と余裕を残しています。
 上方出身の女料理人・澪を中心に描かれる江戸の人々の暮らし、食の話。巻末にはレシピも付いているのが魅力的。
 ついに、つる家の主・種市の娘のおつるの死が語られる。
 伊勢屋の娘・美緒に婿取り話が持ち上がる。
 澪には大きな仕事が舞い込む。
 うん、なかなか変化の多い巻でありました。いやしかし、最後の一編が澪ではなく、小野寺の話とは。いや、なるほど。また新たなキャラクターも登場。先が楽しみであります。

 そして、余裕を残しておくつもりと言いつつ、こっちは買ってしまった。
『みをつくし献立帖』(高田郁 ハルキ文庫)
 シリーズで登場した料理をあなたのご家庭に!と言う一冊。作中に登場したお料理の写真、本編ではレシピが載っていなかったお料理のレシピ、そして作者のエッセイ。そして、巻末には描き下ろしの短編まで!

 と言う事で、つい乗せられて「ありえねぇ」をこさえてしまいました。蛸と胡瓜の酢の物なんですけどね。なぜ、「ありえねぇ」かは、第2巻『花散らしの雨』の「銀菊―忍び瓜」にて。うん、次は、忍び瓜をこさえよう。