川島むーのお茶祭り日記

お茶祭り企画代表、川島むーの心に映り行くよしなし事を、あれこれと

北斎展

 相方殿が休みを取れた平日、一緒に北斎展@ハルカス美術館へ。

 検索すると、朝から混んでいるっぽかったので心配だったが、思った程は待たずに入れた。30分くらいか。中も混んではいたが、慌てなければ、見れるレベル。と思うのは、阿修羅展、春画展、若冲展をクリアしているからか(苦笑)。
 入口近くの混んでいるところはさらっと済ませて、先に進む。キャプションは気になるものだけチェック。文字情報を読むことに必死になるのは面白くないよと思う、今日この頃。
 バラバラになるかなと思ったけど、結局ペースが同じくらいなのね。最後まで二人であーだこーだ言いながら鑑賞。最後まで観たら、Uターン。最初の方の展示で気になっていたものへ。そして、応為の吉原格子先ももう一度。私は、前に太田美術館で観ているが、亭主殿は見逃したから、観たかったのだよね。展示期間に来れて良かったね。
 最後の方にあった竜の絵が鬼気迫るものがあり、小さい子が「恐いよ」と言うておりました。なんと言うか、竜の顔が人の顔に見えて、闇の中からぐ〜っと湧いて出てくるように見えたのでありました。
 浮世絵は、状態が良く、刷りが鮮やか。こういうのを見ると、ほんと、浮世絵は絵師の力だけではなく、彫り師、擦り師の三者の技術が相まって生まれるものなんだなぁとため息。で、これらが、芸術作品!と言うよりは、娯楽、楽しみと言う感覚であったことに、江戸期の豊かさを思う。
 西洋顔料のプルシアンブルーが使われていることが北斎作品の特徴でもあるのだけれど、私は、グリーンに目がひかれるのでありました。
 そしてやっぱり、肉筆画。何度見ても、ぞくぞくする。また、小布施に行きたくなってきた。岩松寺の天井画は、さすがに持ってこれないもんなぁ。
 そうそう、「諸国名橋奇覧」と言う浮世絵シリーズの、「ゑちぜん ふくゐの橋 」と言う福井の九十九橋を描いたものが展示されていたのだが、「これ、解説が無いと判らないよね」と思っていたら、まさにすぐ近くの人が
「これ、橋の色が真ん中から違うね」「日が当たってるところと陰になってるところじゃない?」「なるほど〜」
 う〜ん、う〜ん、どうしよう……
「あの、これ、橋の材質が違うんですよ、半分が石で半分が木なんですよ」
 ちょっとお節介かなと思いつつ。