川島むーのお茶祭り日記

お茶祭り企画代表、川島むーの心に映り行くよしなし事を、あれこれと

マイム・マイム

 フォークダンスのマイム・マイムは、救いの井戸から水を得る喜びを表しているのだとか。

 ・・・って、そっちじゃなくて、パントマイムね・・・

 キャンプでの出し物の練習にいそしむ学童の子供たち。嵐の曲でダンスをするらしい女子のグループ。振り付けに悩んだ上級生が「ねぇ、演劇の人、何かいい振り付け無い?」。・・・演劇の人って・・・まぁ、彼女にはお喋りの中でそんな話をしたが。
 即興で踊れても、再現が出来んタイプだからなぁ。振り付けになると、逆に定番ステップとかになるしなぁ。今の小学生が喜びそうな振り付けって、どんなの?などとやっているうちに、いつの間にか、パントマイムのテクニック披露になってしまっていた。

 ・・・すんごい食いついてきた・・・

 適当な所で切り上げたのだが、しばらくすると、普段は「ふ〜んだ」と言う態度の子がこそっと「ねぇ、さっきの、すごいね。」と言いに来たり、「もう一遍やって。」と言う子が来たり。

 ・・・もう一遍・・・

 これが間違いでした。すみません、もう勘弁して下さい。あっと言う間に数人に取り囲まれ、もっとやっての嵐。いや、君達、嵐の振り付けはどうした。
「ね、壁やって。」「人形やって。」「それで追いかけて。」「引っ張られるのやって。」「私もやる〜。」
 引っ張りまわされて、最後は完全にダウン。床にバッタリ。

「え〜、そこで寝っ転がっちゃ駄目なんだよ〜。」

 ・・・お役人様、許して下せぇ。おら、もう動けねぇ・・・

 パントマイムの本当の面白さはテクニックの先にある、物語を見せる部分だと思うのだけれど、まぁ、とっかかりは、テクニックでいいんだろうなぁ。それで「わぁ、すごい。」「面白い。」と感じ、パントマイムを見る(感じる)と言うスイッチが出来てくれれば、良いなぁと。
 とは言え、つい、乗ってしまってやりすぎた。もうちょっと小出しにすれば良かったなぁ。テクニックネタ、大放出。ウォーキングもやったぞ。

 そして、自分の甘くなっている部分も確認。
 K谷先生には「川島さんのは、芝居やってる人のマイムだね。」と言われ、それを生かせと野放し。で、Y本先生には「芝居しすぎ。」と言われたっけ・・・。なので、苦手な部分は、どうしても芝居っ気に頼りがち。特に、しばらくやってないと、そこが、もろに、甘いなぁと。さすがに、これではいかんぞと思う。テクニックの再確認。これ、夏の課題の一つだな。先日、店頭でが〜まるちょばのDVD見て刺激されたしな。

 テクニック大放出の次の出勤日は、やはり数名につかまり
「壁やって〜。」「人形やって〜。」
 子供は、基本的に鬼ごっこが好きなんだね。
「人形で追っかけて〜。」
 操り人形で追いかけていたが、こっちが飽きてきたので、モードチェンジ。
「あ〜、なんか変わった〜。」「ロボットだ〜。」
 はい、良く判りましたね〜。でも、いまどきの最新ロボットは、こんなぎこちない動きじゃないよな、と内心思う。

 暑い夏、体温の高い子供たちに引っ張りまわされ、Tシャツはヨレヨレ、私はヨロヨロ。

 あ〜、学童の部屋の真ん中に、救いの井戸が湧いて欲しい!

 ♪マイム・マイム・マイム・マイム・マイム・ベサソン♪


 夏休み中は一日保育。初体験の学童の夏は、始まったばかりです。