邦人、邦(くに)の人。
異邦人と言う言葉は詩的な響きがあるけど、邦人と言う言葉は、事件や事故を連想してしまう昨今。
昨日は観劇二本立て。
昼間は青年座劇場へ。
『ウェルズロード12番地』。作・演出は土田英生さん。大阪でご縁のあった坂口修一さんが出演されている。坂口さんは、一人芝居をされている事もあって、常に気になる存在なのです。
ロンドンの片隅にある日本料理屋に集まる人々のお話。気兼ね無く日本人(留学、仕事、旅の途中、事情はそれぞれ)が集う場は、見栄やら色恋沙汰やら嫉妬やら、つまりはコンプレックスを抱えていて、それが次第に浮かび上がってきて…と書くとなんだか陳腐になるなぁ。
とは言え、土田戯曲で土田演出。笑わせて(…いや、そんなベタなと言うのもあるのが良いです。ち、ちくわが…)、すんご〜く嫌な気分にさせて、ラストは、ん、そこまで優しくほっとするようなので無くてもいいんでは?と思うくらいに、軽やかに終幕。
駄目な人間への愛情と、……あと、なんとなくだけど、若者と言う存在への期待を感じました。
結婚してイタリアに住んでいる姉貴を思い出したりもして。
さて、夜は神楽坂へ。クラウンの西埜円香さんの舞台。
大阪でのマイム繋がり。一度は途切れたかと思っていたご縁がばったり再会で繋がった人。
その後、関東の実家に戻って活動を始めた彼女…と思ったら、私も関東に引っ越しだわ、近いエリアだわ。何とも不思議なご縁。
そんな彼女が一人でやると言うのだもの、見に行きますとも。
道化一人舞台『いい邦人』。
今日は邦人つながりだなぁ(^^)v。
女が一人。引っ越すらしいのだが、ついつい一人遊び。マイム、マジック、歌ったり踊ったり。
一人で一時間半、やりきりました!
その大変さが判るだけに、語り合いたいこといっぱいなのに、クスン。また、フランスに行ってしまうのかぁ。
と思っていたら、今日になって、夜、お茶しませんかのメール。行きますよ行きますとも。晩御飯を食べてから、ちょいとお出掛け。ひとり舞台明けでかなりボケボケ状態の彼女の姿が、可笑しくて、可愛くて。行ってらっしゃい、身体には気を付けて。
学び続ける彼女のありようは、刺激をくれます。さ〜て、私はどこに向かいましょうか。
写真は、移動中に見かけたモニュメント。測量年金会館の前の「経緯度標」。