川島むーのお茶祭り日記

お茶祭り企画代表、川島むーの心に映り行くよしなし事を、あれこれと

公演メモ

ochamatsuri2010-11-23

 公演が終わって一週間。いまだ、どっかぼ〜っとなってるのは何とかせねば。

 アンケートを読んだりしながら、相方と話したりしながら、あれこれ考える。

 ん〜、こっから先は、ひと様に読ませるものでは無いのかもしれない。あくまで、自分の中のメモ。でも、少し、書いておきたい。








 私にとって、これはやっぱり芝居。賢治の事を語りながら、私と言うフィルターを通した賢治を演じている。ゴーシュも賢治。いや、あの登場人物は、どれも賢治だな。あ、楽長はお父さんかな。

 何度もやっているゴーシュだけれど、やるたびに考えるのは、何故、ゴーシュは最後にカッコウに謝るのか。彼は、何に気付いたのか。それから、楽長さんのゴーシュに対するスタンスも、考える。ただ意地悪しているとは思えないのだ。アンコールをやらせた意図は?
 それらをことさらに見せる気は無いけれど、自分の中で納得していないと、演じる事は出来ない。
 大事なポイントだからこそ、毎回、そこはもう一度考え直す。もう一度、そうか!と発見しながら稽古を進める。
 
 今回強く思ったのは、ここが、このラストシーンがゴーシュのスタートだと言うこと。ようやっと色んな事に気付いて、これからようやく、彼は本当の演奏家になって行くのだと言うこと。

 だから、ラストのゴーシュの台詞の後の「・・・と言いました。」の後の表情が、今までとは違っていた。物語が終わりの微笑ではなく、ここから始まる厳しい日々への、決意するゴーシュの顔。そこは、自分の中での大きな違い。

 次にゴーシュをやる時は、私は、何に気が付くのだろうね。