川島むーのお茶祭り日記

お茶祭り企画代表、川島むーの心に映り行くよしなし事を、あれこれと

公演メモ2

 今回の公演で嬉しかった事。

 ようやっと、林木林さんに観て頂けた事。

 2003年、詩のボクシング大阪大会で優勝した勢いで、温めていた一人企画を実行に移すこととする。そして、2004年に二人芝居でお茶祭り企画第1回公演。前からやりたかった作品だが、以前から約束していた相手役が急な降板。しっかり準備のはずが、かなりのドタバタで旗揚げ。
 実は、この時、すでに私の中では、ひとり語り芝居「セロ弾きのゴーシュ」と言う構想が出来ていた。場所も、目をつけているところはあった。問題は、音楽。
 と思ったら、この第1回公演に音響さんのお手伝いで来ていた女性がピアノを弾く、作曲をする、と言うことが判り、小躍り。おそるおそる話を持ちかける。これが、西川ちゃんとの出会い。とは言え、まだ全体の構想は出来ては居なかった。ゴーシュだけでは、いかんだろうなぁとは思いつつ。
 さて、秋になり、詩のボクシング全国大会へ。見事、1回戦敗退。いや、そんなことよりも、そこで出会ったのが、林木林さんだった。目の前で聴いた「私の来世」。「雨ニモマケズ」の見事なパロディ。これだ!と思った。ただ賢治の作品を演じるのではなく、MCを入れながら賢治の姿を浮かび上がらせる。そのための、これは、とても素敵なスパイスになる。あぁ、使わせてもらいたい!・・・あのリングサイドで、んな事を妄想してどきどきしておりましたよ、私は。
 その後、改めて許可をいただき、原稿をいただき、2005年『ヨル♪宮沢賢治』上演。それから、何回使わせてもらっただろう。毎回、ここで客席の緊張がふぅっと緩む。「宮沢賢治ってよく判らない」と構えていた人も、あれ?となってくれる。

 感謝してもしきれない、出会い。これが無ければ、『ヨル♪宮沢賢治』をやろう!と踏み出せなかったかもしれない。だから今回、ご本人を前にやれた事が、ちょっぴり恥ずかしくもあり、嬉しくもあるのだ。

 去年の公演では、恋愛をテーマにした『ヨル〜』だったので、「私の来世」はお休み。
 今回久しぶりにやって、やっぱり楽しいなぁ。前は、もっと当て振りしまくっていたのだけど、ちょっとうるさ過ぎるわと反省。ポイントポイントで動きを入れる。それでも、ご本人の読み方とは全然違うのですけどね。


 人との出会いは、本当に不思議でありがたい。西川ちゃんとの出会いもそうだけれど、まるで思いを後押しするように、出会いがある。あ、今回の会場との出会いもそうだね。東京で公演をするぞと決めたけど、会場がしっくり決まらない。そんな中、この茶会記と言う会場名をマイミクさんのライブ告知の中で見たときに、「ここは?」と思いましたよ。で、ピアノの存在を確認して、もう、ドキドキでしたわ。いやはや。
 さて、次への妄想、野望も湧いてきております。ちぃと、茶会記では難しい作品なので、また会場探しから。はてさて、どうなりますか。