さて、今回上演した『クンねずみ』数年振りにやったら、ちょっと今までと違う景色が見えました。クンの中の扉がもうひとつ開いた感じ。
それにしても、新任ねずみ会議員のテに嫉妬するところから転がりだす物語と選挙が重なるとはね、と思っていたのだけれど……仕込みの最中に飛び込んできた奈良での事件。その後のゲネで「みんなの前にて暗殺すべし」って台詞に、内心びびっておりました。タイミングが……。偶然とは言え、そこ、結びつけちゃったお客さんもいるんだろうなぁ。
ちょっと面白かったのは、音楽の人も入っていた今回のオムニバス公演の中で、誰も「星めぐりのうた」をやらなかったこと。ベタ過ぎると思ったのか、斜めを狙う人が多かったのか(笑)
と思ったら、舞台美術が星めぐりだったのでした。リンゴ箱ってところが、ニクいなぁ。何がニクいのか、判る人はきっと、宮沢賢治好き。