川島むーのお茶祭り日記

お茶祭り企画代表、川島むーの心に映り行くよしなし事を、あれこれと

虫干し朗読

 今日は湘南台での一石の会。会場のはる画廊に着くと、ダミさんがベースをボロンボロンと鳴らしてはる。その音を聴きながら、さて何を詠もうかと、一人作戦会議。会場の雰囲気、飾られている絵。あ、絵の中にカラスがいる。んじゃ、カラスの詩を詠もうかなぁ。と、そこへパーカッションの方登場。お名前はカラスさん。これはもう、カラスの詩、決定。

 実は、ここしばらく家の片付けに追われていて、昔の原稿を発見した。日替わりマスターのバー、シングルズでやっていた「詩人は朝眠る」の時のもの。
 何のことかって?
 即興でソネットを書きましょうと言う企画だったのだ。これの面白いところは、まず一つ目のお題が出て1連目を書く。次のお題が出て2連目を書く…とやっていく。前の連の書き直しは駄目。次にどんなお題が出てくるか、ハラハラワクワクしながら書いていく、というもの。
 お題即興の面白さは、枷がかかることで、想定外の方向にエネルギーが向くということ、発想が生まれるということ。正直言って「はぁ〜、こんなの書きましたか、私。」かなり新鮮な思い。少し手直しして、詠んでみるかな。

 と、そうこうするうちに、ZULUさん登場。って、あ?どうしました?テンションが変ですよ?堰を切ったように喋りだすZULUさん。思いがけないカミングアウトに、呆然、いやさ爆笑。そ、それは、たいへんでしたねぇ。と言いつつ、笑うしかない。人生、何が起こるか判りませんなぁ。

 喋るZULUさん。聞く人々、笑う人々。あれ?今日は何の会でしたっけ?と、そんな感じでゆる〜りゆるりと始まる一石の会。面白い。

 今日は、カラスだのソネットだの、少し昔の作品を詠んで、虫干し朗読やなぁと思う。やっぱり、音楽が入ると違うリズムが生まれる。新鮮。発見。ゾクゾクする。あ〜楽しい楽しい。ダミさん、カラスさん、ほんまにありがとうございます。

 自分のが終わってからは、椅子に腰掛け、ゆっくりと聴く。

 なぽりさんの、人の前での立ち方というか居方というか、好きだなぁ。構えてなくて、ゆら〜っと立った瞬間、場の空気がなぽりカラーに変わるのだもの。

 あれこれ思いながら、人の言葉を聴き、音楽を聴き、と、とと?ふいに、立ち現れるイメージ。ここしばらく気になっていたある人物にまつわるイメージが、ムクムクと形を取り始めた。始まりと展開のアウトラインが見える。締めの言葉が頭に響く。これは、形になりそうだ。
 と思っているところに「むーさん、もう一つくらい詠まない?」と言われ、とっさに「今、何か、思い浮かんでるの、やってみてもいい?」自分から即興状態を志願したのは、初めてじゃないか?自分でもびっくり。大丈夫か?出来るのか?口を開く、言葉が次々と沸いてくる。あれよあれよと言う間に、締めの言葉に向かっていく。何か、出来てしまったよ〜。・・・こ、こう言うことはめったに起きません。あ〜、ほんまにびっくりした〜。

 そしたら、ZULUさんが俄然燃えて、「俺も即興やる。お題頂戴。」と言われて、「じゃ、臀部。」と言った私は、意地悪なのかもしれない。黒い自分を垣間見た一瞬。あ〜、ごめんなさい〜。


 なんだかテンションの上がった一同は、終了後もしばしお喋り。共感覚の話で盛り上がる。最近気になっていたことなので、ビンゴ!
 更にLa Cuevaへ移動。サルサ真っ盛りの人々(森ちゃんが可愛い)を見ながら楽しく乾杯。なぜか、どんなコンセプトカフェをやるかと言う話へ。あははは、もう、妄想暴走、おもろいおもろい。荒俣宏カフェで盛り上がるとは思いませんでした。


 さてさて、次は5/1に下北沢で。今度はZULUさんと二人。何が起きますやら。あら?昨日のは、前哨戦だったのかしら?



◆◆「一石の会 Vol.6」〜案ずるより投ずるがごとし〜

4月23日(水)@はる画廊(湘南台0466-43-8111)
http://members.jcom.home.ne.jp/harugarou/
OPEN 18:30 START 19:00  Charge: 2,000円 (1ドリンク付)
<出演>
朗読:
・川島むー
・なぽり http://napolidesign.blog79.fc2.com/
・ZULU http://blog.goo.ne.jp/zulu19660509
演奏:
・カラス (percussion)
・ダミ (bass) http://y-m-cafe.seesaa.net/