川島むーのお茶祭り日記

お茶祭り企画代表、川島むーの心に映り行くよしなし事を、あれこれと

戯画と名付けたのは、誰なのかしら

ochamatsuri2011-02-16

 鳥獣人物戯画の丙巻は、一枚の紙の両面に掛かれていた物を二枚に剥いで巻物に仕立て直したものと判った、と言うニュースに、ドキドキする。
 和紙を2枚に剥いで1枚の作品を2枚にしてしまう、と言う話を聞いてワクワクしたのはいつだったか。
 新聞に載っていた写真を見ると、動物画の方にある染みが、人物画の烏帽子と重なっているよう。どの段階で、「ひょっとして」と思ったのかしら。試してみて、重なった瞬間の研究員の方の心を想像すると、こっちまでドキドキ。

 そういえば、前に図録を買ってたっけ。引っぱり出して、丙巻の図を確認。新聞に載っていたのと同じ部分の絵はこれとこれかぁ。おぉ、ほんまや。良く見ると、人物画の方にある大きな染みは、動物画にある太鼓だなぁ。へえ。


 お客様が来た時にお茶をお出しするお湯呑みは、鳥獣人物戯画の柄。母が「あんたの好きそうなの見つけたから」と買ってくれた一揃い。宝物。全部柄が違うから、どれにしようかしら〜と、楽しく迷います。



 芝居、言葉、絵、写真。好きなものは色々あるけれど、どこかにユーモア、くすぐりが欲しいと思ってしまう。戯れ(ざれ・たわむれ)の心。例えその裏に、どれほど血を吐くような思いがあったとしても、表に出す時にはそれらを突き放して面白がるような力。ん〜、図録眺めながら、そんな思いを巡らす夜・・・早く寝なさいってば・・・



 日記の内容には関係無く、写真を貼ってみる。
 台所のすずしろ。もうすぐ、咲きそうです。