川島むーのお茶祭り日記

お茶祭り企画代表、川島むーの心に映り行くよしなし事を、あれこれと

お別れ会は続く

 もう一か所の学童でのお別れ会は……
 まず帰って来た1年生たちは、一生懸命けん玉の練習をしている。

「やりたいからやってるだけだからね」「今日は別に何もないから」

 絶対ばらしちゃダメと上級生から言われているんだろうなぁ……と、ばればれなのが可愛いです。それなのに帰ってきたとたん「今日お別れ会だよねぇ」と言って、1年生からにらまれる2年生、ファイト〜。最後まで笑かしてくれるなぁ。

 こっちの学童は、指導員もとにかく、隠している。どういう展開になるのかがさっぱり読めない。ただ、ケーキを作っていることだけは読めていたので、冷蔵庫は覗かないように気を付ける。いつもなら、「おやつどうします?」と言いながら開けるんだが……いつも通りに仕事が出来ないなぁ(苦笑)。

 と言うことで、上級生も帰ってきたところで、コピーを取りに行って下さいと言うオーダー。もちろんこれは、通常業務のうちなのだが、まぁ、この時間に行ってほしかったんだよな。
「私、ゆっくり行ってきた方がいいんですかね?」と聞くも
「え、別に普通に行ってもらっていいですよ」とあくまでもすっとぼける正規指導員。

 出掛ける途中で、高校生になっている卒所生にばったり出会い、「元気でね」と握手。嬉しいタイミング。「子供たちとははぐしてるんだけど」「さすがにそれはダメっしょ」「だよね」男の子だもんね。
 印刷屋さんでお世話になりましたの挨拶をしつつコピーコピー。
 終わって精算している最中に学童から電話。
「もう、終わりました?」
「今、精算を。なにか?」
「あ、いや、追加を頼もうかと思ったんですけど・・・・・え〜っと、はい、いいです、大丈夫です」
「……私、ゆっくり帰った方がいいの?」
「え、別にそんなことないですよ」
 う〜ん、あくまでそ知らぬふりか。
 
 って、帰り着いたら、出入り口前を不自然に掃除している人がいるんですけど〜。
「え、いえ、掃除を。あ、こんなところに傘が」
 ……ふ、不自然すぎますから。と言うか、階段上がる段階で、部屋の明かりが消えてるの判るし。
 出入り口からのぞくと、待ち構えている案内役。
「はい、目をつぶって」
 目を閉じて、部屋の中に導かれる。椅子に座らされ、「いいよ」と言われて目を開けると、……ああ、もう、ここからは怒涛のお別れ会。
 けん玉を披露してくれる子供たち。そして「全員で歌います」と、いきものがかり「ありがとう」が始まる。
 もう、私は今後、この歌を平静では聴けないんじゃなかろうか。「ぶわっ」と言う擬音がこんなに適切だと思ったことは無いと言う勢いで涙腺決壊。まいったまいった。
 そうそう、シフトの関係もあって最近あまり会えなかった上、この日も学童に来てない上級生が居て、残念だなぁと思っていたら、その子からのお手紙を他の子が代読してくれると言う素敵なプレゼントもありました。
 二日続けて、泣きじゃくる子を、目を潤ませている子を抱きしめながら、温かな思い。こんな風に別れを惜しまれる。大事に思われていたんだ。これは、なんというご褒美だろうと思う。ありがたくて、別れがたくて。あ〜、これは、学童ロスになるなぁ。

 ケーキはチーズケーキ。ありがとう。クリームたっぷりよりこういうのが好きなの。
 アルバムには、同僚が描いてくれたらしい、たれぱんだとまるるー。


 そして、「むーのお別れ会」の「む」の字にもまるるー。これは、子供が描いてくれたのね。これは大事に置いておこう。

 あ、ケーキはまずひと口いただいて、あとは全員にスプーンを持たせて、……全員が食べ終わった後の写真も撮っておけば良かった(笑)。早く食べたくてワクワクしている男子が可愛かったです。
 色んな仕事を分担して作ったらしいチーズケーキ。とってもとっても、美味しかったのでした。