川島むーのお茶祭り日記

お茶祭り企画代表、川島むーの心に映り行くよしなし事を、あれこれと

24年目 

 15年目に書いた詩は、タイトル通り、センチメンタルに過ぎるな、とも思う。けれど、15年たって、ようやっと書けたものでもある。
 大阪の箕面市に住み、勤務先は豊中市。どちらも、大阪では揺れの激しかった地域。
「大阪は大したことなかったんでしょ」と言われると、それは確かにそうだけれど、でも、違うんだ、と言う思いがあった。
 それは、神戸への距離感の近さだったり、一歩違えばと言う生々しい実感だったり。実際、あれが通勤時間や勤務時間であったら、どうなっていたかと思う。

 その、直接的な大きな被害が無かったが故に、口に出来なかった思い。それが、思った以上に自分の中に傷になっているんだと気付かされたのは、2007年に関東に引っ越してから。関東では忘れられていること、大地震の怖さが届かないこと、そのもどかしさ。
 ようやっと形にした翌年に横浜で東日本大震災にあうとは思わなかったが……
 と思っていたら、大阪に戻ってきてまた大地震だし。自然災害とともに生きる国であることを痛感させられます。