川島むーのお茶祭り日記

お茶祭り企画代表、川島むーの心に映り行くよしなし事を、あれこれと

4月オンラインを振り返る

 え?5月?噓でしょ。誰か、4月31日と言って……。
 最近は、月後半にパタパタとオンラインが続く。
 英世さんの「戯曲を読んであれこれ言ってみよう会」は、マキノノゾミさんの『高き彼物』でした。初演が2000年って最近のような気がしてしまうけど、もう20年以上前ってことになるのね。設定がそこからさらに遡る昭和53年。
 読んでいてもやっとしたこと、面白いと思ったこと、あれやこれや。それぞれの視点、感想、自分の気付かなかったことに気付けたり。同じものを複数で読む面白さ、堪能。
 劇的読書会は、先月に続いて『星の王子さま』。内藤濯(あろう)以外の訳を読んでくること、と言う指令が出ていた先月に続き、今月はさらにそれ以外の訳を読んでくるようにと言う指令。原文で読む人もいるし、ほんと、この会は楽しい。
 池澤夏樹さんの新訳のあとがきでタイトルについて書かれた文が面白かった。新訳でも内藤氏の「星の王子さま」を使う、その理由が述べられていたのだ。
 ~直訳すれば「小さな王子さま」だがそれでは原語のpetitに込められた親愛の感じが伝わらない。主人公を特定する形容が欲しい。日本では古来、こういう場合、その人が住むところを冠した。「桐壺の更衣」「清水の次郎長」など。「星の王子さま」もこの原理に沿った命名だからこそ、定訳となったのだ。~
 ざっとまとめるとこんな感じ。ふうむ。
 私は久しぶりに読んで、銀河鉄道の夜との共通性ってことに目が行ったのでした。あ~、これまた、来年の本公演のネタに繋がる……。
 オンラインもういっちょは、朗読教室「声を出して読んでみる会」。コロナ禍でオンラインに移行した教室。対面を復活させようと動き出す。それもあって、オンラインも新たな形にする。その前の一区切りの回でした。
て ことで、さらば4月。しがみついていてもしゃあない。はい、5月ですよ~。