川島むーのお茶祭り日記

お茶祭り企画代表、川島むーの心に映り行くよしなし事を、あれこれと

夢十夜

 レンズみたいな形だからレンズ豆って言うんだと思ってたよ。
 レンズ豆に形が似ているからレンズと言うようになったとは……
 今日知ったこと。いやぁ、びっくり。
 あ、今朝はもちろん、栗ご飯のおにぎりです。

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 さて、昨日は声を出して読んでみる会、詩は島崎藤村の「初恋」。これも、あれですね。全文は知らなくても、なんとなく一行目の「まだあげ初めし前髪の」と言うフレーズは頭に残っているって詩。
 改めて読んでみて味わってみる。
 遠くから彼女を見ている1連目から、距離が近づいていく2連目、3連目。そして最後の4連目……。
 初恋が遠い思い出になった今の年齢だからこその味わい。しみじみ噛みしめて、物語へ。
 今月は夏目漱石夢十夜』から第一夜。まずは、物語味わうために順番に読んでいく。ストーリー、言葉の面白さ。
 一通り読み終わると、参加者の方と、面白いと思った部分、気になった表現などをお喋りする。
 冒頭の「こんな夢を見た」。もう、これ以降、誰が使っても「夢十夜」からの拝借ってことになるフレーズ。夢であるが故の、はっきりしている部分とぼんやりしている部分。自分の見ている部分以外はどこかはっきりしない。よく判らないまま納得しているのも夢らしい。女が死ぬ瞬間の描写の美しさ。ポイントポイントで、くっきりと色が表現されているのも面白い。
 まずは、読む文章を面白がることが大事。その上で、次回、改めて朗読に。参加者さんそれぞれの、ポイントを置く部分が違うだろうし、どんな夢十夜第一夜が生まれるのか。楽しみなのであります。