川島むーのお茶祭り日記

お茶祭り企画代表、川島むーの心に映り行くよしなし事を、あれこれと

優勝と代表と

 長かったなぁ、と思う。

 詩のボクシングの大阪大会には4回出場している。優勝した第3回大阪大会の事は、正直あまり覚えていない。最後に出た第5回大阪大会での準優勝の時の事の方が、自分の中に残っている。全国大会での一回戦敗退の口惜しさ。だから、もう一度あの場に行きたいと思っていた。それを、あと一歩で逃した。せっかく、ここまで来たのに…。口惜しくて、不甲斐無くて、かなり引きずった。
 そこから、思いがけない東への引越し。さっそく挑戦した東京大会は予選落ち。神奈川大会は予選は通ったが、一回戦落ち。がっくり。自分の言葉は、届かないのか。
 と思ったら、そこから繋がったご縁で人前で詩を詠む機会をたくさん頂いた。自分の言葉と詠みを見つめなおす一年を過ごし、今回の詩のボクシング神奈川大会。


 優勝。



 やった〜!これで全国大会へ、リベンジや〜!






 ・・・とはならないのが、今年の詩のボクシング。地方大会での優勝者=全国大会出場者ではないのだ。要するに、詩のボクシング地方大会全体が、代表選考会の役割をしている。

「では、これより、ジャッジによる協議に入ります。」

 ぞろぞろと下手袖に引き上げるジャッジの皆様。え〜っと、要するに、私の座っている青コーナー側の袖。ん?ぼそぼそと声が聞こえる?楽屋でなく袖で協議してるのか?それともスタッフの声?気になるやないですか〜。ドキドキどきどき。
 しかし、この中途半端な間は、居心地悪いぞ。

 と、その時、
「安齋さんが困ってらっしゃいます!」
 客席から滝沢選手の声。見ると、「タモリ倶楽部」の撮影で間に合わなかった安齋肇氏が客席の片隅に。所在無げ。そりゃそうですわな。「いいよいいよ」と縮こまる安齋氏。沸き起こる拍手。うむむ、滝沢さん、グッジョブ!
 

 やがて、協議終了。表彰式へ。

 まずは、チャンピオンとして呼ばれる。賞状を受け取る。次は全国大会出場者の発表。え〜っと、私、どないしたらええんやろ?リングの片隅でオロオロ。ジャッジの三宅さんが、「ここにいたらいいわよ。」と言って下さる。ん?あれ?心臓が、小さく跳ねる。いやいや、期待をすると後でダメージがきついぞ。
 もう一枚の賞状を持って、喋りだすコミッショナー。ふっとした弾みで、一瞬、手元の賞状の名前の部分が見える。え?あれ?いま、川島むーって書いてた?え?そうなの?いやいや、一瞬のことだ。見間違いかもしれん。落ち着け、落ち着け。



「全国大会への出場選手は、川島むー選手」




 うわぁ〜。



 もう、あとは、よく覚えてません。マイク渡されて、何か喋りました。ジャッジのお一人からインタビューを受けました。終わったら、ホールはばらしモードでばたばた。慌てて退出しました。
 ・・・うっかりして、楽屋に顔を出してジャッジの皆様やスタッフの皆様にご挨拶をするのを忘れていました。大失態。
 打ち上げに行きました。何人かとお喋りしました。お家に帰りました。ようやく実感がわいてきて、どうしたらいいのかわからなくて、布団の上で転げまわりました。


 副賞は、全国大会への交通費です。中身を確認しました。うん、横浜から東京へ。新幹線グリーン車で往復できるね(笑)。




 でもって、宿題が出ています。感想を書かなくてはいけません。まだ書けていません。日記は書いているくせに。
「締め切りは、まぁ、出来るだけ早く。」
 と仰ったコミッショナー。いや、締め切りを決めてもらったほうが良かったかも。う〜ん、う〜ん。