川島むーのお茶祭り日記

お茶祭り企画代表、川島むーの心に映り行くよしなし事を、あれこれと

詩のボクシングでしたよ

ochamatsuri2009-11-21

 詩のボクシング全国大会を観戦してきました。
 
 まずは、第9回全国大会を観戦。地方大会の代表による、個人戦。トーナメント戦である。それぞれの選手については、ま、あちこちで色んな人が書いてるし、それ以外のところで、書こうかなぁ。

 開会時、コミッショナーの話が短かかった。これは、良い傾向です。
 ジャッジが、かつてのチャンピオン達。つまり、いままでのような、ゲスト審査員によるショータイムが無かった。
 うん、これらによって、シンプルに進んだ気がする。それでも、予定より終了時間がオーバーだったけど。
 開会に先立って、子供連れのお客さんへの呼びかけがあったのも良かった。これは、去年ステージ上から見てて、かなり目に余っていたので(飽きてきた子供たちが、放し飼い状態・・・)。

 リングアナの松本氏とレフェリーの藪下氏のコンビは、毎度の事ながら、お見事。いや、誰がこのお二人を編集者などと思おうか(福音舘書店と宝島だぞ・・・)。
 敗者復活戦で、決選投票が行われたのも良かった。去年、まさに自分がその渦中にいたから言い出せなかったけど、やっぱり、決選投票はして欲しかったと思うもの。どっちだろうと言う状況で、コミッショナーの耳打ちで決定は、やはり、印象が良く無いし、選手も観客も釈然としないもの。終了後、「やって良かったと思います!」と藪下さんに力説。
 
 あ、チャンピオンは山口代表の、さのまさこ選手でした。

 NHKのニュースで流れたようですね。NHKのサイトで動画をチェック。こんな内容の詩が、と言う説明が、ものすごくNHK的で笑いました。あのニュースだけを見た人は、よもや「秘められた便」やら、へっぴり腰の剣道やら、脱毛歴やら、そんな詩があったことなど、想像も出来ないだろうなぁ。
 高知代表の坂倉選手が、もう、愛らしくって。高校を卒業し、新しい世界に進んで行った時、彼女がどんな風に広い世界を見、感じ、言葉にしていくのかなぁと、楽しみです。「こんな娘が欲しい!」と、ご本人にも言ってしまいました。


 夜に行われたのは、初の試み、団体戦。3人一組、八つのチームがトーナメント戦を行う。各チームに一人、知り人(及び、翌日のライブで知り人になる予定の人)が一名。事前に、どこを応援します!とは言えない状況。
 目に焼きついているのは、敗者復活戦の際の神奈川チーム晴居選手。江國香織さんの出した「空のバケツ」と言うお題での即興。うまくまとめて終わろうと言う顔だったのにマイクを奪われた瞬間の、あの表情が、忘れられませんわ。
 あと、九州チーム。変なおじさん二人(え、これは褒め言葉ですよ)の間をゆるやかに繋ぐ高校生の村上選手の佇まいは、素敵でした。

 チャンピオンは、東京チーム。終了後、トロフィーを持つ土屋選手のもとへダッシュ。インタビューを受けている横で、「おめでとう!写真撮らせて、トロフィーの。」と言っている私は、ひどい奴だ・・・。


 
 とにもかくにも、楽しい一日でした。

 個人戦の時に隣に居た人は、ある選手の応援団のようでした。でも、その選手の事を応援するだけでなく、全試合をしっかと見ていらっしゃって、ジャッジの判定に「え〜、なんで?」「そうそう」「え、そう言う判断?」などなど。
 そう、これこそが詩ボク、なんだと思う。選手にとってはハードな闘いの場であるのは確かだけれど、それだけではなく、こんな風に観客が、一つ一つの言葉に耳を傾け、自分の思いをつい口に出してしまいたくなる場。きっと、この人たちは、あとからまた、あの詩がこの言葉が、と言う話をするのだ。それが、とても素敵な事なのだと思う。
 去年、たった一編しか読めなかった私の詩にも、そんな風に語らったり盛り上がったりしてくれたお客さんが居たのかなぁ、と想像すると、ちょっと嬉しいのだ。


 終了後は、しばし、ロビーで自然と交流会状態。やがて、出場者達は打ち上げへ。残った観戦組は観戦組で、打ち上げへ。


 たくさんの出会いと再会のあるこの素敵な一日に、感謝。 

 写真は、トロフィーね。バタバタとした終了後の会場の空気も、写り込んで、いるかしら?


 追記
 思わず、ハニア(第34回全国高等学校総合文化祭のマスコットキャラクター)を検索してしまいました。三重のみえびぃまで、チェックしてしまいました。あはは。