買い物の合計が「777円」だったりすると、なんだかラッキー!な気がするけど、それでレジの人と会話が弾んだりする事って、あんまり無いな。
年末買い物のある日、スーパーでの買い物合計が「1000円」だった。スーパーでの買い物合計は、端数になるのが基本。きっちり1000円!おぉ!と思ったら、レジの女性もちょっと驚いて
「あら〜珍しい」「ほんま、びっくり」「ねえ」
そんな、ささやかなやりとり。笑顔。
これも年末近く、本屋でかがくいひろしさんの本を買った。
「だるまさんと」と「おもちのきもち」。
学童に持ち込みたかったのだ。手に取ったレジの男性がにっこり微笑む。
「いいですよね、かがくいさん。うちも子供が気に入ってます」
「ね、いいですよね。でも、もう新しい作品が出ないと思うと寂しくって」
(*かがくいさんは、2009年に急逝されている)
本屋さんの店員さんは、本好きであるべし。笑顔。
そして、これも年末近く。鏡餅を買う。
駅前の商業施設の、週代わりで色んなお店が出店するエリア。年末には和菓子屋さんがお鏡を出している。二人世帯で正月帰省をする我が家は、いつも小さなお鏡を購入する。一応、サイズごとで分けてあるが、手作りなので、同じ値段のケースの中でも、大きさや形が微妙に異なる。
「う〜ん、悩むなぁ」「ゆっくり選んでね」「ん〜、じゃあ、これ」
小さな鏡餅は、上の載せる葉付きみかんも小ぶりなのを見つけないとねぇ。それも買いに行かないと。でも、あれ、一袋にいくつも入っていて…小さいのが一個あればいいんだけどなぁと、いつも思う。と、店員さんが
「あ、みかん、あった方がいいね。…あ〜、付けてあげられたら良かったんだけど、小さいの、葉っぱが取れてるのしか無いわ。どうしよう、葉っぱ無しでもいい?」
その声が嬉しくて、ありがたく頂戴する。
「ありがとう」「良いお年を」「良いお年を」
せわしない年の瀬に、ささやかな心遣いが嬉しい。笑顔。
楽しい年末でした。
あ、みかんね。葉っぱが無いのは寂しいので、家にあった折り紙でこさえてみました。