川島むーのお茶祭り日記

お茶祭り企画代表、川島むーの心に映り行くよしなし事を、あれこれと

天川日記〜利賀と天川

 これで、天川村利賀村と両方を経験したことになるんだな。2015年は利賀、2017年は天川、2019年はどこにいくんだろう?なんて発想がちらりと浮かぶ。ど、どこだよ。

 終演後のパーティーで利賀との比較の話が出ていたけれど、思わず「利賀には自販機ありますよっ」と言ってました。
 キャンプ場まで行けばアイスクリームだって買えるし、人は住んでいるし。トイレも普通に水洗だったよな。
 人里離れた山の中に居る感は、そりゃあ、天川。脱出不能なのも天川。利賀なら多分、逃げ出せる。
 共通しているのは、星空。こればっかりは、普段の暮らしでは目に出来ないもの。目に焼き付ける。
 利賀のコンクールの時は、作り上げてきたものの最終仕上げを集中して利賀で行い上演だったけれど、天川の場合、顔合わせと言う地点からのスタート。共演者がどんな人かもわからないまま一週間後には公演ですよ、と言うのは、やはりかなり挑戦的。そこにわざわざ参加しようと言う人たちだから、みんな、基本、アグレッシブな要素を持っている。
 最終形と配役決まってからの追い込みの様子はほんと面白くて。いつ見ても、空いた時間は台本をひたすら読んでいる人、録音して覚えている人、相手役の台詞を録音させてもらっての人、早起きしてひたすら練習している人、助けを求める人、助ける人、さりげなく相手役をしてくれる人、一緒に悩んでくれる人……。
 これが初めての演劇経験となる人がいて(また、なんちゅう過酷なもんからスタートするかな)、その方の、「発声練習って、どんな風にされるんですか?」「バミリってなんですか?」気負い過ぎない、でもとても誠実な問いかけが、なんだろう、心地良かったり。 初心忘れるべからずと自分に言い聞かせました。
 田辺さんの言葉や、後から共有したりまとめなければいけないこと、事務連絡を手早くメモし、気付けば貼りだしてくれている人もいて、それぞれが役割を見つけて主体的に動いてる感が、いいなぁ。
 と言いつつ、呑気に虫写真を撮っている私もどうなんだ。と思っていたが、どうやら私は私で、なんか役割を果たしていたらしい。これは、年の劫?……田辺さんには早々に「僕よりちょっとお姉さん」と言われるし。うん、ちょっとね。ちょっとです(笑)。
 ここ経験した人は、何かのトラブルで急な代役!となっても「やれます!」と言う自信は持てるよな、とか思ったりするのでありました。