川島むーのお茶祭り日記

お茶祭り企画代表、川島むーの心に映り行くよしなし事を、あれこれと

持つこと捨てること

 今日のスタジオパークのゲストは、篠井英介さんだった。画面を通しても伝わってくるオーラに目眩がする。私の好きな役者さんのお一人。花組芝居の頃から好き。昔、ある芝居を観に行った本多劇場のロビーで、ふわりと周囲と異なる色の漂う空間が出来ていた。え?と見ると、そこには静かに佇む篠井さん。ただ、立っているだけなのに、あのオーラ。惚れ惚れ。

 で、スタジオパークでのお話。女形として参考にするのは、少し年齢の上がった女優さん。若い人は参考にならない、とのこと。若い人は、それだけで美しい。それはまねることは出来ない。その若さが無くなってからの女優さんは、努力をすることで美しさ、色っぽさを見せている。そこが勉強になる、と言うようなお話。で、そうやって身につけた技術を、本番では捨てる、ということ。お客様は自分の女形の技術を観に来ているのではないのだから。お芝居を観に来ているのだから、と言うお話。

 そう、そうですよね。テレビの前でうなずく。演じる上で求めている作業、同じことを好きな役者さんが口にしている。嬉しくなる。と、それを嬉しがっているようでは、まだまだ道は遠いぞと自戒。

 それにしても、美しい方だな。お茶目でサービス精神たっぷり。でも、決して下品にはならない。夢見る演劇青年がそのまま大人になってしまったような笑顔。やっぱり、「欲望という名の電車」、観たいわぁ。

 あかん、完全にミーハーモードだ。