川島むーのお茶祭り日記

お茶祭り企画代表、川島むーの心に映り行くよしなし事を、あれこれと

湘南台に、立つ

ochamatsuri2008-02-04

 昨日は季節の分かれ目、今日は立春。春が立ち上がる。巣立ち旅立ちの季節。心新たにする日。旧暦で言うなら、これから新年なのである。

 そんな今日のイベント。行こうかどうか迷っていたのだが、えいやっ!と出かけることにする。
 ・・・おっと、その前に相方の晩御飯の準備だ。バタバタバタバタ。うわうわ、時間が無いぞ〜。段取り悪いぞ〜。持って行くものは?原稿は?五反田でのライブのまんま鷲づかみ。家を飛び出す。さすがに道路の雪は消えていて、ひと安心。駅まで下り坂なので、これが凍ってるとやってられない。

 そんなこんなで、戸塚駅から地下鉄で15分湘南台に到着(この近さが嬉しいわぁ)。目的はNoche de la poesia Vol.1 〜即興の音楽と詩の朗読の宴〜 @湘南台 la Cueva 。

 JET POETでお世話になっているZULUさんのもうひとつのポエトリーイベント。先日のライブで凹む気持ちは、リベンジを求める前を向いた気持ちにもなりうるのだ。
 初めての場所なので、ちょっとドキドキ、ちょっと迷子になりつつ到着。・・・近くにある業務用スーパーに目が行ってしまう主婦、待て待て。会場は、生声が届く程よい広さ。なんともゆったりした空気。

 最初は、ヴァイオリンとベースの即興演奏。ゆるやかに音が奏でられ、気が付くと、頭の中でどんどんイメージが広がっている。夜の公園。揺れ続けるブランコ、軋むジャングルジム、砂場の風模様・・・と、止まらない、なんだこれは。気持ちいい〜。心がほどけて行く。音楽の力を感じる。
 ZULUさんが静かに詩を読み、なぽりさんが語りかけ、やがてオープンマイク。読みたくなったから、と家に帰って詩集を持ってくる人が素敵。自分の思いを語る人、耳を傾ける人。そして、楽しそうに音を奏でるパウチさんとダミさんが素敵。読もうと思っていたわけではないお客さんが、読んでみたい、語ってみたいと思える空間が素敵。言葉が、声が、大事に大事に扱われている事の心地よさ。

 私は、読みたい詩は決まっていた。その思いが素直に口から出てくる。雪だるまの詩。こんなにゆったり読める詩だったのね、と自分でビックリ。雪だるま君のキャラが変わったよ。自分の詩なのに、なんと新鮮。ちょっと、ワクワクする体験でした。
 調子に乗って、もう一遍。実は、初お披露目。詩ボク東京でスカーレット・オハラを読んだご婦人がいらしたのだが、その時に頭の中で断片が浮かんでいた詩。ようやっと最近、形になった。読み直すと、これ、きいこさんの「カレイ」に通じるんだな。ふふふ。

 嬉しい褒め言葉をいただきました。「落語のようですね。」目指しているものの一つです、はい。楽しんでいただけた事が、何より嬉しい。

 ということで、とても、立春らしい日になりました。まだまだ寒いけれど、春だ春だ、春ですよ〜。