川島むーのお茶祭り日記

お茶祭り企画代表、川島むーの心に映り行くよしなし事を、あれこれと

神楽とか相撲とか

 月曜日は、月に一度の読書会。テーマは「古事記」。いよいよ、国譲りの話に入ってまいりました。
 と、その前の神語歌のところで、神楽話に花が咲きました。ついつい、20代の頃に、高千穂神楽を見に行った話をあれこれ(あ、観光用にやっているのではなく、ちゃんと神楽宿にお邪魔して、一晩かけて拝見しました。カッポ酒、旨し!)。
 そして、国譲りのところでは、相撲話に花が咲き……そうね、そうですね。人物埴輪に力士埴輪が居るのとかって、一般的に知られた話ではないのですね。つい、また、テンション上がってしまいました。
 しかし、人物埴輪に関するものは、たいがい実家に置いてきてしまってるなぁ。と言う事で、ちょっと検索。
 うん、これ、判りやすいかな。琴弾きの埴輪も居るし。
 http://www.general-museum.fks.ed.jp/03_gallery/02_harayama/02_harayama.htm
 あと、これも。装飾付き須恵器。相撲している人がいるのです。 
 http://www.kyohaku.go.jp/jp/dictio/data/kouko/soushoku03_l.htm

 まぁ、しかし、あれだな。国譲りのあたりになると、いささか血なまぐさくもある。現実の、大和政権による支配の過程を神話と言う形でまとめている訳で……。いや、そこが面白かったりもする。
 各地で語り継がれてきた神様の物語と、実際の国造りの話。それらを一つの形にまとめ、文字にする。その膨大な作業を思うと、くらくらする。
 では、なぜそんな作業をしたかと言えば、国としての形を整え、外国(当時の中国)に、ちゃんとした国ですよと認めさせるため。もちろん、かの国の歴史書に書かれた話(邪馬台国だとか倭の五王)も意識しなきゃいけなかっただろうし。
 で、それが可能になったのは、つまりは、大和政権と言うものが、この頃、ようやっと確固としたものとなってきたと言う事でもある訳だ。
 そして、その頃から既に、象徴的な立場になり始めてるよなぁ、と思ったりする。