川島むーのお茶祭り日記

お茶祭り企画代表、川島むーの心に映り行くよしなし事を、あれこれと

油断はできないが

ochamatsuri2013-07-12

 夏場は手ぬぐいが離せません。以前はタオルマフラー愛用だったけれど、肌当たりが手ぬぐいの方が良いです。写真はお気に入りの猿柄(申年ですっ)と、薬味柄。

 さて、アトピーがいささか悪化気味でへっこみ日記を書いたのが約1ヶ月前。ようやっと落ち着いてきました。公演の時は、遠目にはともかく、そばに来てしまうと「あら、大丈夫?」と言う状態。でも、この段階で、回復してきている感覚はあったのだ。今は、皮膚の剥落は止まり、赤味も和らいできております。何より、ひりひりする感じが無くなり、ピンポイントで痒いところが少しある状態。やれやれ。まぁ、世間的に見れば、まだまだ「赤いねぇ」なんだろうなぁ。とは言え「プロトピック」は、いまいち気が進まぬ。
 とにもかくにも、まだ油断はできないけれど、ほっとひと息。このまま落ち着いてくれると良いのだけどな。

 さて、以下に載せるのは、数年前の日記の一部です。焼身自殺をした少年がアトピーでいじめられていたこと、実はステロイドが入っていたクリームのことなどがニュースになっていた頃に書いたものです(ちょこっと直しはしてますが)。

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

「水栽培のジャガイモに出来たぶつぶつは、川島のがうつった?!」(小学校時代の壁新聞)
「川島と手ぇ繋ぐの嫌や。」(同じく小学校にて、運動会のダンスの練習中に言われた)
「大人になったら治るんでしょ?」(大人になってからの再発は、えらいきついのですが。)
「これ、いいのよ。」(いきなりクリームを塗りつけようとしたドラッグストアの販売員)
「あなたの血を清めます。」(某宗教の人)
「ねぇ、この前教えてあげた、テレビでやってた薬草のお風呂は試した?」「なんですぐ試さないの?治す気無いんじゃん。」(又聞きの情報だけで、どうしろと?ってか、それが肌に合わずに悪化したら、どうしてくれる)
「治せないなら、役者じゃないよ。」(……)
「○○さんはこれで治ったんだから!」(私は○○さんじゃないです)
「薬ですぐ治るんやろ。」(入院している状態の人間を見舞いに来て。ニコニコと……)
ステロイドなんか使っちゃ駄目だよ。」(ステロイドを全く使わずにいたら、それはそれで大変な事になる場合も……)
「新しい薬が出来たってニュースで言ってたじゃない」(まだ、治験段階ですが)
「お化粧でごまかせるでしょ。」(化粧どころか、薬すら塗れない状態)
「……」(抗アレルギー剤&抗ヒスタミン剤の影響で集中力が無く、ぼ〜っと本屋さんをうろつく私の後ろを付け回していた店員。財布を出そうと鞄を探った瞬間最接近されて、疑われている事に気が付きました)
「これから結婚とか考えると、ねぇ、大変でしょ。」(自分の娘の受けた治療法を薦めようとした見知らぬ女性。結婚していると知ると、「あ、あらそうなの」と急にテンションが下がっていった)
「治す気が無いから掻くんでしょ。」(夜は両手を縛って寝てますが、何か?←当時、ね)
「ええ〜、ひどい状態だねぇ。」(私的には、かなり落ち着いていて喜んでいたのですが)
「ワッセワッセ」(剥落した私の皮膚片を、蟻さんが列を作って運んでました。……気絶しかけた)


 あはは、暗い思い出が次々と。いや、まぁ、今なら笑い話に出来るけど。今だから、周囲の反応も、まぁ、仕方が無いよなぁと思えるけど(子供が怯えるのとか、しゃあないよね。リアルお岩さんだたから)。でもね、真っ最中の人には笑い事じゃあない。一歩間違えば、私も向こうに飛んでいたかもしれない。あの時の感じは、今でも覚えてる。

 もしも、身近にアトピーの人が居たら、どうか、追い詰めないで下さい。あの痒みは、判断力や集中力を失わせます。もしも何かを薦めるなら、まずはしっかりと確認してからにして下さい。あくまで選択肢の一つ、参考にと言う気持ちでいて下さい。あれ試した?と問い詰めないで下さい。変わらず友で居続けてください。たまには愚痴を聞いてあげて下さい。たまには、アトピーでも大丈夫そうな(人それぞれ違うけど)遊びに誘ってあげて下さい。子供がアトピーのお母さんのことも責めないで下さい。
 
 昔、かなりひどかった頃、友人の家に集まった時の事。入浴、薬の塗布、さらし巻き・・・諸々があるため(家族にサポートしてもらってた)、外泊は出来なかった私に「薬ぐらい塗ったげるから、次は泊まって行き。」と言ってくれた友人。実際のところ、夜更かしとか寝具とか、その他にも問題はあるから無理だったのだけど、迷い無く、当たり前のように言ってくれた言葉は、涙が出そうだった。何より、あれこれ気を使わなくてはいけない私を誘ってくれること、一緒に居ようとしてくれる事が、もうね、ほんまに嬉しかったのだ。

 そういうこと。ほんの、ちょっとした支えなのだ。メンタルな面での影響も強いのがアトピー。精神的な状況が楽になるだけでも、随分違うのです。


 まぁ、そういうのって、アトピーに限らず、だけどね。


〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜