川島むーのお茶祭り日記

お茶祭り企画代表、川島むーの心に映り行くよしなし事を、あれこれと

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 先週の「いだてん」をようやっと見る。
 池波志乃さん演じるおりんさんの若い頃を演じる夏帆さん。なんとも、雰囲気がよく出てるなぁと。ああ、歳を重ねたらこうなるだろうな、と言う感じが。
 などと思いながら見ていて、この期に及んで気が付きました。そうか、池波志乃さんは、ご自身のおばあ様の役をされているのですね。
 そして、来てしまった関東大震災。その直前までの当たり前の暮らしも広がる夢も描かれるから、それはやっぱり、「あまちゃん」で東日本大震災を描いたクドカンのホンなんだな、と思う。
 混乱の中での「お前は日本人か?」と言うあのシーン。何を描いているかは明らか。あそこで具体的な国の名前を出さなかったのがどういう意図なのかは判らない。出すべきだったと言う人もいるだろうけれど、私は、出さなかったことの意味を考えている。
 多分、出してしまえば、そこにだけ問題が集約されてしまう。出さないことで、災害や戦争と言う非常事態の中での普遍的な問題として、我が事として考える余地を生んだのではないか、と。不安に駆られ、デマが飛び交い、それを信じてしまい、誰もが疑わしくなってしまう。そこに標的に出来る存在を見出してしまう。それは、関東大震災の時だけのことではない。8年前にも確かにあった。それ以外の災害でも確かにあった。

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 稽古を見たLibraryThinkさんが書いてくださいました。

 

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