川島むーのお茶祭り日記

お茶祭り企画代表、川島むーの心に映り行くよしなし事を、あれこれと

パンフレット

【公演初日まであと4日】

 連休は稽古三昧。今回の芝居は、女性は3人。この3人が、見事にすれ違いばっかり。同じシーンに出ていることもあるのだが、ある意味別次元に居るので、言葉を交わすことが全く無いのだ。関るのは野郎ばかり。何人かでダダッ!と集まった瞬間、暑苦しい!と感じたのは、そういうことか。私、ちびっ子やし、埋まってしまうやん。え〜い、私の前に立つな!と思ってしまう。今更ながら、あと5cm欲しかったな。それも、足に…。

 さて第2劇場では、公演当日にお客様に配るパンフレットに、役者達の作文を載せるのが定例となっている。公演が近くなると、パンフ制作者からお題が出され、200字ほどの文章に頭を悩ませることになる。公演の内容にちなんだ「私と○○」というお題が多いのだが、どうやら制作者はそれに飽きてきたらしい。今回のお題は、「この芝居の登場人物から、演じてくれている役者へのお手紙」。
 小劇場の芝居と言うのは、作家が役者を見て書いている部分が大きい。あて書きと言う奴である。もちろん、あくまで作家から見て、なのでかならずしも本人と役柄がイコールと言うわけではないのだが、共通項は多い。

 ということで、今回の宿題はなかなか難しい。自分から自分になりそうなところを、どう演出をつけるか。まさに役作りなのだが、出す相手が自分と言うのが、もう。他の人が書いたのを見ると、自分のがとてもつまらなく思えて、軽く凹む。こういうときに、サラッと上手い文を書けるといいんだが。だから、2げきの中で、詩を書く人間だと言うことが認識されないのか。

 詩のボクシングに挑戦してみたら?と声をかけていた2げきのA山さんに、先日ひょんなことで自分の書いた詩を見せた。「これ、川島さんが書いたん?え〜、すごいね。もしかして、え、詩のボクシングって、自分で書いたのを読んでるの?」…だから、何度もそう説明したじゃないですか。相変わらず、人の話を聞いてないんだから〜…とぶーたれた私だが、ひょっとして、ひょっとすると、書く人と思われていなかった原因は、私にあるのか?あちゃあ〜。これは、ちょっと、痛いな。