川島むーのお茶祭り日記

お茶祭り企画代表、川島むーの心に映り行くよしなし事を、あれこれと

骨と根っことNHK

 小骨が刺さってます。

 比喩じゃなくて、ほんまに。昨晩食べた鰯の梅干煮が原因。大振りなのが4尾で105円だったので、喜んで買って来てコトコト煮たのだが…。早食いさんはいけませんな。相方がチマチマと小骨を取りながら食べているのを横目で見ながらパクパク食べてたら、あいたたた。
 こういう時は、ご飯ご飯。ぱくっ、ごくっ。
 …昨夜のご飯はサツマイモご飯。お芋がつかえました。んぐ、ぐほほほほ…。

 まだ、取れていません。チクチク。え〜ん。いい手は無いですか?

 チクチクしながら、昨夜、後半をチラリと見たのはNHKのプロフェッショナル。アルマジロの赤ちゃんの姿に、ドキドキする。ちゃんと、あの鎧があるのね〜。柔らかいのかなぁ。と、見ながら、つい頭にチャランゴを思い浮かべてしまった…。
 
 さて、私が最近NHKでワクワクしたのは、『平成仕事図鑑』。高校生向け、なのかな。毎回一つの仕事を紹介し、仕事内容とともに、どうやったらなれるのかと言う解説が付く。過日放送されていたのは「学芸員」。
 学芸員と言っても、美術館か博物館か、どのジャンルなのか。興味を惹かれて拝見。おぉ、博物館や。ん?前方後円墳ジオラマがド〜ン。新しげ。こ、これはもしかして…
「近つ飛鳥博物館ではないですか〜。」
 食い入るように見つめる画面。主人公となる学芸員青年が、棚から取り出す資料。うむ、学生時代お世話になった助手の方(今は教授)の著書が目に飛び込む。むふふふふ。
 特別展の展示にまつわるあれこれを追いかける形で進行する番組。

「こういうのに感動するんですよ〜。」

 青年が示したのは工具の発達についての文章。打ち割り製材から挽き割り製材への変化がもたらしたもの、と言った話(だったよね、確か。)

「これに、感動するんですか?」
「するんですよ〜。」

 と言うやり取り。うん、感動するんだよ。って、うなずいている辺り、やはり、離れたとは言え、好きな世界なんだなぁ。でも、その面白さが判るようになったのは、実は卒業してからだったなぁ。在学中は付いていくのが精一杯であっぷあっぷでした。学校で教えたり、そのための下調べだったり、個人的な趣味で調べたり、の中で、ワクワクすることが多かった。土器の発明(化学変化の利用)による劇的な変化とか、もう、泣きそうになる。…こういうのをオタクと言うのか…

 ワクワクしながら眺める画面。お約束のように、青年がこの世界に入るきっかけなどの紹介。「学生時代は発掘調査に・・・」と、出てくる写真。どんぴしゃ〜!あはは、見覚えのある顔が。やはり、青年は私のお世話になった大学の研究室の出身でした。何だか、嬉しくなってしまったわ。(教授の著書は、わざとよく見えるように取り出したと見た。)


 教職、学芸員、役者。共通するのは「伝える」と言うこと。これが、私の根っこ。ここを、見失わないこと。
 頼もしき後輩の姿に、自分を省みるひと時でありました。