川島むーのお茶祭り日記

お茶祭り企画代表、川島むーの心に映り行くよしなし事を、あれこれと

フェスフェス

 現代劇作家シリーズと言うのがありまして、今回が6回目。
 一つの作品を、いくつかの団体が上演するという企画。今回は、サミュエル・ベケット『芝居』。まぁ、不条理劇ですよ。
 戯曲によれば、舞台上には大きなツボが三つあって、それぞれから顔だけ出した男一人と女二人がひたすら喋っていると言う……。なんだそりゃあ。
 これに、私が6月に出演する楽園王さんも出ている訳ですよ。観に行ってきましたわ。
 このフェスの良いところは、2団体ずつセットになっていること。同じ作品が演出の違いでどう変わるかと言うことをちゃんと楽しむことが出来る。難解な作品だったとしても、二つの切り口で見る事で、「ああ」と判ったりもする。
 他の作品の時にも見に行ったことがあるけれど、二団体セットでなかったら、絶対意味不明で楽しめなかったよ、と思うものもあったりしました。
 で、楽園王の『芝居』。そうやるかぁ、と。その解体の仕方がありましたか、と。
 公開稽古を見に行けなかったので、本当に初見。ひたすら台詞、言葉言葉言葉の舞台が、とても刺激的で終始「面白い」と思ってました。長堀さんの演出の中には様式美があるのだけれど、そこにちょいちょい、変なの挟んでくるのが好き。遊び心。

 さて、次はこっちの番だ。稽古が楽しみです。

 もう一つの団体はAntikame?さん。初めて見る団体。楽園王を見た後だったので、「ああ、そうくるか」と、とても判りやすく見ることが出来ました。アフタートークの話を聞いて、更になるほど。

 さて、実は時期を同じくして、『楽屋』フェスティバルなるものが開催中。そう、全くの偶然なのだが、6月にやる作品。なんと18団体が上演。
 こちらは、ひと団体ずつ独立しての上演。通し券はあるみたいだけれど、さすがにそこまでは見られない(4団体以上見ないと、お得にはなりません)。昨日、2団体観劇。
 せっかくなんだから、もうちょっと、見比べるための仕掛けがなにかあれば良かったのにな、と思ったりする。まぁ、団体ごとに値段が違うし、難しいのかな。
 
 しかし、これから自分がやる芝居を見ると言うのは、ちょっとドキドキする。だからこそ、あえて2団体。本当は、もう一つくらい見たいところなんだけどねぇ。
 いや、『芝居』フェスももう一回くらい行きたいのだが。さて、どうなる私のGW。稽古もあるぞ、相方も帰って来るぞ、家の中の片付けは進んでないぞ(←ここ、一番の問題)。