川島むーのお茶祭り日記

お茶祭り企画代表、川島むーの心に映り行くよしなし事を、あれこれと

光と影、写真と夏至

ochamatsuri2008-06-21

 恵比寿へお出掛け。東京都写真美術館、「森山大道展」を観に行く。

 いやぁ、ハガキは送るもんですな。
 こっちに引っ越してきてから、一度行ってみたいと思っていた美術館。で、今回の写真展は新聞などで見て、面白そうだと思っていた。相方も好きやろなぁ。
 と思っていたところに新聞で招待券プレゼントの案内発見。さっそく応募。

 ・・・当たったよ。

「じゃじゃ〜ん」と得意気に差し出してしまった。

 
 と言うことで、「森山大道展」。しかし、この人、寺山修司と関わってたのか。天井桟敷、大山デブ子の写真。「結局、芝居がついてまわるのね」と可笑しくなる。
 こちらの胸がざわつくような、ひりひりするような写真。そこから、いくつかの転機があって、後半の写真は、ひりひりしながらもこちらの胸に納まってくる感じがした。それは、彼自身の変化か、彼が撮る世界の変化か。
 あぁ、大阪の出身なのだね。大阪を撮った写真もある。白黒で撮った天王寺駅(地下鉄)の写真が美しい。都会ではなく、都市としての魅力を感じる。今の大阪に必要なのは、この、都市としての力を取り戻す事なのではないか。そんな風に思う。

「どうすれば、表現しようとすることをやめて撮れるのか。」

 そんなような言葉があった。ドキリ、とする。トリのマークの稽古でも言われた。「表現しようとしないで。」詩ボクで心がけたのも、そこだった。何の巡り会わせだ。

「それは、あなたが今、それを考えているからでしょう。」
 と相方。同じ道を歩いていて、毎日見ているはずのものに、ある日、気が付くことがある。それと同じ事。いま、ようやく、そういう地点に来ているのでしょう、と。
 そっか、一年前の私だったら、その言葉を見ても「ふ〜ん」としか思わなかったのかもしれない。
 人は、常に変わっていく。それは、とてもワクワクする事。

 ってことは、来年の私はこの日記を読んで、何を思うのだろうね。

 あれこれ考える充実したひと時を過ごして、美術館を後にする。そのまま恵比寿でお食事、でも良かったのだが、夏至である。戸塚では駅前の広場でキャンドルナイトイベントをやっているのだ。野外イベントなのに、毎年見事に雨にやられているイベント。実は、まだ行った事が無かったのだ。家でキャンドルナイトしてたからなぁ。
 光と影の関係がくっきりする白黒の写真を見た後で、光を考えるキャンドルナイト、と言うのもなかなか良いではないか。
 と言うことで、さくさく帰る。

 戸塚駅に着くと、ちょうどアカペラグループが登場するところ。いやぁ、これが良かったのだわ。いいなぁ、歌が出来るってのは。雨も止んできて、人も集まりいい感じ。周辺のお店も協力して、消灯式。駅前のビルがネオンを消すと言うのはなかなかの決断ですな。ただ、広場の照明は消すわけにはいかないと言うのが、仕方が無いだろうけれど、ね。「おぉ消えた〜」と言う感じにはならないところが、残念。
 それでも、地元のイベントを覗く事が出来て、満足。
 さて、お腹も満足させてやらねば。
 最近、新たに出来た居酒屋さんは、ドリンク半額キャンペーン中。名前が「はやしや」なのも気になるところ。そこに行くか、まだ入ったことの無い中華屋さんに行くか。ぶらぶら歩き出す。で、気が付いた。中華屋さんの名前は「林家楼」。こっちも林さんか。と言うことで、中華を選択。豚の角煮に幸せ気分。と言うことで、お腹も満足。

 色んな意味で充実した、一日でありました。


 写真は、キャンドルナイトイベントで灯された竹のキャンドル。種火は、広島の原爆の火